第20回登美ヶ丘講演会を開催
校長
第20回登美ヶ丘講演会を開催しました。この講演会は2009年、高校が開校した年から始まった伝統行事で、これまで各界で活躍され、大きな業績を上げてこられた方を講師に招き、中学・高校生を対象として生徒の教養を深めるとともに、今後の学習や進路、また自分の人生を考えるヒントをいただくことを目的として実施しています。
今回の講演会には、京都大学 野生動物研究センター 教授 松田一希先生をお招きし、「研究は冒険だ!-霊長類研究者が語る自然と人の未来-」と題してご講演いただきました。
松田先生は、これまで南米・アマゾン、東南アジア・ボルネオ島、東アフリカ・ウガンダ熱帯林等世界各地のフィールドワークを通して、霊長類を中心にした動物の進化をたどる研究をすすめておられます。
講演では、ご自身の少年時代、サルの研究をするようになったきっかけ、調査での苦労や新発見の喜び、多様な人々との出会いや交流などについて動画や写真を見せていただきながら、様々なエピソードを交えてお話しいただきました。
「研究は楽しい。教科書に書いていないことを発見できる。そのためには直感力をみがくことと人との出会いを大切にすること。恥ずかしがらずに人と接し、質問する。その時のコミュニケーションが宝になる。」とアドバイスをいただきました。
生徒の質問にも丁寧にお答えいただき、環境保全や私たちの未来を考える素敵な時間となりました。
ご参加いただきました多数の保護者の皆様にも改めまして御礼申し上げます。