理科実験授業③
校長

中学理科の実験授業を3クラス、見学しました。
M3(中1)では、水とエタノールの混合物を加熱し、その沸点の違いを利用してエタノールを取り出せるかを調べる実験をしました。混合物を加熱し、20秒ごとに温度を記録し、出てきた液体を順に3本の試験管に集め、その性質を調べました。最後に教員がそれぞれの気体の燃え方を演示実験して、エタノールの抽出を確認しました。
同じM3で、火山灰に含まれる鉱物について双眼実体顕微鏡で観察する授業もありました。甲子園の土に使われる大山の火山灰、北アルプスの火山灰、長崎鼻のオリビンサンドのプレパラートを観察し、その様子をスケッチして特徴を記録しました。宝石や金や銀などもマグマ由来であることを学びました。
M4(中2)では、酸化銅から銅を取り出す実験がありました。酸化銅と活性炭の混合物を試験管に入れ、加熱して発生した気体は何か、酸化銅は何に変化したか、またこの化学変化はどのような仕組みで起こったかを考えました。実験装置の組み立ても自分たちで行い、安全に気を付けながら集中して取り組んでいました。
このような実験や観察をとおして、自然現象に対する興味関心を高め、生徒たちは科学的に物事を見る力を培っていきます。