inochi Gakusei Innovators' Program 2022 KANSAI
校長
Y3(高2)学年の生徒4名が、医学部の学生とチームを組んで医療・ヘルスケアに関する課題解決のプランを競い合うinochi Gakusei Innovators' Program 2022 KANSAIに参加。その審査会がZOOMで行われ、見事3位に入賞しました。惜しくも全国大会出場は逃しましたが、審査員より高い評価を受けました。
今年のテーマは「心不全パンデミック」。彼女らは、不健康だったにもかかわらず経済的・時間的理由で医療機関を受診しない傾向があるワーキングプアと呼ばれる人たちに着目し、血圧測定を条件とした減塩弁当の無料配布を行うプロジェクトを立ち上げ、健康状態の把握、心不全の危険性の認知、医療機関への受診を促すプランを提案しました。プロジェクト開催場所として、心不全死亡率が高い愛媛県の中で、塩分摂取量の多い宇和島を選定。宇和島市長、同市教育委員会教育長、愛媛大学大学院医学系研究科教授、宇和島東高校ボランティア部、NPO法人U.grandmaなどと幅広く連携して現地に足を運び、「ワーキングプアの心不全をなくしたい!」をミッションとする取組をプレゼンしました。
審査員からは、「この行動力は何だろう!皆さんがここまで動けるのは驚き。ワーキングプアは本当に心不全が多いのか検証する必要があるが、地域の中でよりコミットメント(責任をもって自分が関わっていくこと)できていることが評価できる。」とコメントをいただきました。
今後は、このプロジェクトを宇和島から四国、さらには全国へ拡大し、ワーキングプアの行動変容のみならず、医療費の軽減にも取り組んでいきたいと意気盛んです。そんな彼女たちを校長としても応援していきたいと思います。