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DNAの抽出実験

校長
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 Y2(高1)の「生物基礎」でDNAの抽出実験が行われました。
 
 ニワトリの肝臓に氷と中性洗剤を混ぜてミキサーで破砕した液に食塩水を入れ、よく混ぜた溶液を5分間、ガラス棒でかき混ぜながらガスバーナーで80℃くらいまで加熱します。その溶液を200mlビーカーに、4枚重ねたガーゼでろ過し、下に落ちる液に含まれるDNAを抽出する実験です。
 シャーレに氷水をはり、100mlビーカーをセットして、ろ過した液をその中に入れ、エタノールを静かに流し込むと、不思議なことにDNAがもやもやと析出してきます。境界面に生じたDNAをピンセットでシャーレに取り出し、酢酸オルセイン液で染色するととても美しい紫色に染まりました。
 まるで料理番組のレシピのように表記された実験レシピには、実験のそれぞれの段階での留意事項や解説などが細かく記載されており、生徒たちは手際よく協力して実験を進めていました。
 
 今日の実験はここまでですが、生徒からは「これがDNAか!」「電子顕微鏡で実際に見てみたい!」などの声が上がっていました。このような実験を通して、DNAの二重らせん構造を発見したノーベル賞学者ワトソンとクリックのように、科学的探究心を高めていってほしいと思います。