学年末考査の前日、中高の先生方を対象に今年度からスタートさせた「探究学習」のワークショップ型研修会を実施しました。

本校の探究学習の推進にアドバイスをいただいているコーディネーターの方からオンライン講義を受け、3～4人のグループに分かれてから「"困っている人"を笑顔にする」というテーマで体験開始です。このテーマは生徒たちも実際に取り組んだものでしたが、本校の教員もそれに負けず劣らず集中して取り組み、机に置かれた模造紙はあっという間に具体的な"困っている人"が書かれた付箋でいっぱいになりました。その原因や助ける方法は実に多岐にわたりユニークでありました。真剣に取り組みながらも笑い声の絶えない和気あいあいとした研修会となり、探究活動の面白さや難しさ、教育効果などを実際に体感するよい機会になったと思います。

生徒の最終レポートには、「探究学習を通して、自分とは考え方が全く違う人がいる、むしろ同じ考えの人などいないことがわかった。 "社会"にはもっと変わった、自分とは違う思考の人がいると思うとワクワクする。"社会を変える"なんて簡単にできることではないだろう。でも不可能ではないと思う。」「私にとって一番難しかったのが『他人の意見を否定しない』というルールです。少しはできるようになってきましたが、始めは真っ向から否定したりしていました。「それではだめだ」と思い、物事を多面的に見るために、一つの問題でもいろんな見方ができるんだということを感じながら、少し受け入れるようにしました。すると自分でもいろんなアイデアが出るようになり、難しいからこそ、とっても大切なことなんだなと思いました。」などの感想がありました。

生徒たちの様々な成長の軌跡が見て取れます。