ニュース

弁論部ディベート甲子園

校長
  • 弁論部ディベート甲子園
  • 弁論部ディベート甲子園
  • 弁論部ディベート甲子園
  • 弁論部ディベート甲子園

8月4日(土)、東京池袋の立教大学を会場にして行われた「第23回全国中学・高校ディベート選手権(ディベート甲子園)」に出場する本校チームの応援に行ってきた。今年は、中学・高校ともに近畿・北陸地区予選を勝ち抜いてのアベック出場となった。とは言え、他の全国大会出場校とは違い、部員数はギリギリ。高校は4人を確保できたが、中学は2名での出場であった。彼らが激戦の近畿・北陸地区予選を突破できただけでも大したものだと思うが、その代表として選ばれた以上、全国でも少数精鋭の力を大いに発揮してほしいと願いながらの応援である。

受付を済ませて、プログラムにある予選リーグの組み合わせを見て驚いた。中学は東海中(愛知)と青雲中(長崎)の組、高校は岡崎高(愛知)・修猷館高(福岡)・渋谷学園幕張(千葉)の組で、中高とも常連強豪校が集まる組に入っている。顧問の先生と顔を合わせた時にも、「えらい組に入ってしまったね」と語り合う有様であった。

開会式後の最初の試合は、高校の修猷館高との対戦。今年の論題は、「日本は国会を一院制にすべきである。是か非か。※参議院を廃止するものとする」である。本校は否定側に回った。初戦ということもあり、互いに緊張し、声も手も震えながらのディベート開始となった。以前の経験からある程度ディベートのルールには慣れていたつもりだが、やはり論題に対する自分の意見に左右される部分が多く、その点では、否定側の本校生たちの意見に何度もうなずく展開。もちろん贔屓も働いて、本校の勝利を確信したが、結果はその逆。相手の主張を否定しきれていないということが原因のようだが、態度といい、意見といい、本校が勝っていたと思ったのだが...、残念である。

次は、中学の東海中との対戦。論題は、「日本はすべての飲食店に対して、店内での全面禁煙を義務付けるべきである。是か非か。※電子たばこ、加熱式たばこの使用も禁止する」。本校は否定側である。この論題では、肯定側の方が有利かと思ったが、「すべての飲食店」にこだわって、零細の飲食店にもそれを強いることに無理があることを主張した本校チームの意見はなかなか聴きごたえがあった。次の用事のために結果を聞く前に退出したのだが、後で聞くと本校が勝利したようだ。優勝経験もある学校に対して、堂々と立ち向かった生徒たちをとても逞しく思った。