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中高入学式

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4月4日(火)、午後から中学校・高等学校の入学式を実施した。中学生は第10期生、高校は第9期生の入学である。開校10年目ということで、中学新入生の中には幼稚園1期生が、高校新入生の中には小学校1期生が含まれているという、新たな節目を迎えることになった入学式である。また、今年度は、小学校からの内部進学者が、中学を経て高校に進級する最初の学年であり、従来の3クラスから4クラスの体制になる。加えて、中学入学者が増え、中高合わせての新入生が309名になった。生徒たちの後ろには数多くの保護者の方々も参列され、MY体育館がぎっしり埋まった。

式辞では、読売新聞の「編集手帳」欄に紹介されていた川崎洋の『存在』という詩を紹介し、そこから本校の教育目標の一つである「逞しく生きる力」についての話をした。「"みんな"の中にいる自分を意識してください。そして、自分はこういう名前であり、こういう考えを持つ人間であると主張してください。決して"みんな"の中に埋もれて陰でこそこそするようなことはしないでください。君の名前に誇りを持って、正々堂々と振る舞ってください。そして、それと同様に他の人の名前を尊重してください。名前もなく、その存在を隠して行う悪を憎んでください。それが、この学校においての『逞しく生きる力』であり、世の中へ出ても通用する力だと思います。君たちがこの学校で逞しく生きてくれることを心から望みます」と語りかけた。

この式辞に続いて、育友会会長からの「記念品授与」、在校生を代表して生徒会長からの「歓迎の言葉」、新入生代表による「誓いの言葉」があった。「誓いの言葉」では、現在生徒会副会長を務める森田君からは、スティーブ・ジョブズや世阿弥の言葉を引きながら、「初心」についての話があった。初々しく、かつ示唆に富んだ話であり、中学生から高校生になる生徒たちの大きな成長を感じさせてもらった。

式終了後には、それぞれの学年の担当教員の紹介があった。生徒たち以上に緊張した表情の教員たちの様子に、私自身も気が引き締まった。さあ、開校10年目の始まりである。式辞の最後で述べたように、「彼らにしっかりと寄り添い、後押しし、励まし、共に笑い、共に泣き、共に歩いて行きたい」と思う。