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クラブ活動風景①

校長
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4月16日(土)、快晴である。しかし、14日(木)夜にM6.5の地震に遭い、さらに今日の未明にM7.3の大地震の災害に襲われた熊本県のことを思うと、この春のぽかぽか陽気を楽しんでばかりいられない気分になる。南阿蘇村で東海大学阿蘇キャンパスの学生たちが被害に遭ったことを痛ましく思う。そして、詳細な報道があまりないのだが、この間学校の授業はどうなっているのだろう、子どもたちはどのように過ごしているのだろうということが、仕事柄、気にかかって仕方がない。災害の犠牲になられた方々を悼むと共に、避難所で暮らす数多くの方々が少しでも快適に過ごせれば、一刻でも早く自宅に戻ることができればと祈るばかりである。

今日のこの日を本校の生徒たちはどのように過ごしているのだろうと、午後のクラブ活動の様子を見学することにした。総合グラウンドでは、中学・高校の軟式野球部、小学校・中学校のサッカー部が練習していた。よく晴れた青空の下、暑さも感じられる中ではあったが、皆元気よく活動していることを嬉しく思った。高校野球部は実践的な内容の練習で、一つひとつのプレーに気合が入っている。

また、中学サッカー部も翌日の公式戦を控えて、監督の檄が飛ぶ中、真剣な表情での練習ぶりであった。テニスコートに行ってみると、6面に分かれた部員たちが各々の技を磨いていた。そして、公式戦を控えた中学に場所を譲ったのだろうか、高校サッカー部はMYグラウンドで練習していた。ひとしきり見て、そのグラウンドを去ろうとした時、監督が気を遣ってくれて、「一言お願いします」と部員たちを集めてくれた。サッカーについて話すことを何も持たない私であったが、ふと思いついて、こうしてクラブの様子を見学するきっかけになった熊本の地震のことについて話した。「こうしてクラブ活動ができることに感謝し、全力で取り組み、思い切り楽しんでほしい」と締めくくった。部員たちは皆真剣に聞いてくれた。

グランドを去る間際、その隅にきれいに並べてある運動靴に目が留まった。練習への真摯な態度がこの靴の並べ方に現れているように思った。感謝が形になって表れているように思い、清々しい気持ちになった。先生方の指導に感謝したいと思った。