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M4命の授業

校長
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2月4日(木)、恒例のM4(中2)生対象「命の授業」を開催した。

お越しいただいたのは、奈良県助産師会の出前講座「ハートポケット」の方々。配布された資料には、「自分のために、皆のために、生と性について考えてみよう!」というメッセージが書かれており、命の誕生に携わる方々から14歳の中学生への、自分の命も人の命も大切にして生きる人間になってほしいという願いが込められた講演であった。

今回は後半の「赤ちゃんの誕生」についての話から参加させてもらった。妊婦さんに陣痛が始まり、病院で無事出産するというストーリーの動画が映された。

講師先生の話の中で印象に残ったのは、「赤ちゃんは健気で賢い努力をします。お母さんのいきみの力を借りながら、わずか7cmの狭い産道を出口へと進みます。その間2時間もかかります。お母さんも大変ですが、出産には赤ちゃん自身の力が大きく働いているのです」という部分。母親の温かい愛情に支えられて、自ら生れ出ようとする赤ちゃんの意志を生徒たちも感じ取ったようである。生れ出た赤ちゃんを抱きあげるお母さんの涙まじりの笑顔に、彼らもほっとした表情をしていた。

講師先生はさらに続けて、「出産にはパートナーの支えが大切です。お母さんとお父さんが協力し合い、助け合ってこそ無事に赤ちゃんの誕生を迎えることができるのです」と話された。一人の命を誕生させるための愛情と責任を生徒たちに説いてくださったのだと思う。

講演の最後では、思春期の子どもたちのために、男女の意識の違いを述べながら、"自分を抑える心と相手を思いやる心を持つこと"、"嫌なことや無理なことにはNOと言える関係を作ること"、"声・態度・服装などの非言語を有効に活用して、相手とうまく会話を図ること"というよりよい人間関係作りのための注意点について話された。生徒たち一人ひとりにとって心に残る講演になったのではないかと思う。