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【古川】中国高校生の来校①

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9月11日(金)、「JENESYS2.0 2015年度 中国高校生訪日団」の学校交流プログラムとして、重慶市第八中学校と重慶市巴蜀中学校の生徒28名が来校された。

外務省の解説によれば、「JENESYS2.0」とは、2007年から実施したJENESYSの後継として、アジア大洋州諸国との間で行う青少年交流事業のことで、日本経済の再生に向けて、我が国に対する潜在的な関心を増進させ、訪日外国人の増加を図るとともに、クールジャパンを含めた我が国の強みや魅力等の日本ブランド、日本的な「価値」への国際理解を増進させることを目指している、というものである。

両校とも「中学校」とあるが、日本では高校1年生にあたる学年の生徒たち。本校もY2生諸君にホスト役を担ってもらった。来校後、まずウェルカムセレモニーを開催した。以前少しの間中国に暮らしたことのあるY2男子生徒が、昔を思い出しながら中国語で歓迎の挨拶、続いて女子生徒が英語で歓迎スピーチを行った。

その後、特別出演としてY3生が登場し、今年のオーストラリア研修で披露した英語による本校紹介のプレゼンを行った。この辺りから、多少緊張感のあった中国の高校生たちの気分もほぐれ始め、本校生たちの英語の問いかけに、本校生以上の巧みな英語で返事を返してくるという光景があった。 "友好的"以上の、彼らの活発さ、積極性、知性を私は感じ始めた。

本校生のプレゼンに続いては、第八中学校と巴蜀中学校それぞれのパフォーマンスが披露された。第八中学校は、北宋の文人蘇軾の「水調歌頭」という宋詞を皆で歌った。「詞」とは歌謡の一種で、旋律に合わせて歌うために作られたもので、蘇軾の時代に流行したもののようである。通訳の方の解説で私はこのことを知ったのだが、本校の生徒諸君には何やら詩の朗読を聞いたようなものだったかもしれない。ただし、中国という長い歴史と文化の一端を味わっただろうと思う。

一方、巴蜀中学校が披露してくれたのは、中国の伝統的な歌に続いて、なんとAKB48の「恋するフォーチュンクッキー」のダンス。会場全員から思わず手拍子が出た。インターネット等を通して日本の若者たちの文化をよくチェックしているそうだ。ここでまたググッと両国の高校生たちの気持ちが近づいたのは言うまでもない。

ウェルカムセレモニー後のランチ交流では、日中の生徒が混ざったあちこちのテーブルで早速盛り上がった会話と笑い声が聞こえてきた。若者たちの打ち解けるスピードにはいつも驚かされる。(午後の交流の様子は、次号に続く)