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【古川】MY一学期終業式

校長
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7月31日(金)、Middle課程、Youth課程の1学期終業式を行った。本校の1学期は、MYともに4月4日の入学式、4月7日の始業式に始まり、この7月31日に終わる。長い1学期である。児童生徒たちはこの間よく頑張ったと思う。

1限目にYouth課程の終業式を行った。式に先立って賞状伝達があった。囲碁将棋部では男子・女子共に賞状を獲得してきてくれた。将棋女子団体戦では近畿大会へと進むそうである。テニス部も中学や高校の大会で入賞を果たした。

さて、式辞である。「戦後70年」という言葉で始めさせてもらった。そして、7月に発表・報道された「自由と平和のための京大有志の会」による「声明書」の一節を紹介した。「戦争は、防衛を名目に始まる。戦争は、兵器産業に富をもたらす。戦争は、すぐに制御が効かなくなる。戦争は、始めるよりも終えるほうが難しい。戦争は、兵士だけでなく、老人や子どもにも災いをもたらす。戦争は、人々の四肢だけでなく、心の中にも深い傷を負わせる。......」と。政治的な話になるのを避けながら、また京大という名前を押しつけないようにしながら、生徒たちに平和を訴えたつもりである。

「"戦争"という言葉を"喧嘩"や"いじめ"に置き換えてもよい。自分自身も、相手も、周囲にいる人々も誰も得をしないではないか。相手を理解し尊重する気持ちを常に持っていてほしい」と続けた。いつになく静かに聞いてくれたような気もするし、話に力が入りすぎて私自身が冷静に彼らを見る余裕がなかったのかもしれない。しかし、来年6月以降には選挙権を持つことになる者がいる中だからこそ伝えておきたかった内容である。

2限目のMiddle課程の終業式でも、もう少し噛み砕いて、同様の内容を話した。宿泊研修ではM2(小6)で広島を、Y1(中3)で沖縄を訪れる生徒たちである。70年前のそれらの地で起こったことを忘れず、そして加害者としての日本という存在も意識しながら、平和や隣人を愛する人間になってほしいと思う。

このMY終業式では、それぞれの式の最後に、生徒会が主催して夏の大きな大会に挑む児童や生徒の壮行会が行われた。Y課程ではテニスの近畿中学校大会出場者、全国高校ディベート選手権出場者(弁論部)、全国高校総合文化祭小倉百人一首かるた部門出場者(大会出場中)への激励の言葉が贈られた。また、M課程では、西日本私立小学校連合会の水泳記録会に出場するメンバー25名の壮行会を行った。それぞれの活躍を期待したい。