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【古川】Y3オーストラリア語学研修報告③

校長
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6月11日(木)、オーストラリア視察3日目。珍しく朝から雨である。そして、生徒たちにとってはいよいよホストファミリーとのお別れの日である。

残念ながら私は生徒とは別行動を取ったためその場面を見ることができなかったが、夕刻に生徒たちや先生方と合流したときにその様子を聞くことができた。中には、離れがたくて悲しい思いをした生徒もいたようである。そういう出会いができただけでも、その生徒にはこの研修の意義があったと言うべきであろう。

さて、私の本日の行動は、現在お世話になっているところ以外の学校の視察である。数年後に備えて、研修を受け入れてもらえる本校の生徒にふさわしい学校を見つけておきたいと考えたからである。また、オーストラリアの教育事情を知るという目的もあった。朝からツーリスト及び現地のコーディネーター、さらにはクイーンズランド州教育省の方と共に、半日かけて3つの学校を回った。

最初のNR校は、オフィスに入るなり、「こんにちは」と挨拶を受けた。以前京都の高校でALTの経験がある女性教員が登場してくれたのである。奈良にもよく行ったことがあるというその先生のお蔭で最初からスムーズに話をすることができた。このクイーンズランドでは6~7割の学校で日本語を中学生の間に学ぶと言う。これまでの日豪間の交流があったからこそ、今のオーストラリアの人も日本語に関心が高く、教える教員多いということである。

2校目のHV校も日本語教育に積極的な学校であった。印象に残ったのは海外からの留学生である。ブラジル、中国、台湾からの留学生を紹介されたのだが、その一人の台湾からの女子留学生が、私たちに日本語で話しかけてきた。大変日本語が上手だと褒めると、彼女は日本のアニメを見て覚えたのだと言う。この学校でアニメサークルを作っているのだとも言った。日本のアニメ恐るべしと改めてその浸透ぶりを思い知った次第である。

以下は説明を省くが、今後この語学研修を単にそれだけに終わらせず、本校の国際交流活動や生徒の留学など繋がればよいと思いつつ、この日の活動を終了した。

さて、私自身の仕事を終え、ゴールドコーストのホテルで再び生徒たちと合流した。街に繰り出して買い物の後は、お楽しみの最後の夕食会である。皆よく食べ、よく笑い、よく話をしていた。体調が心配された者もよくこの2週間を乗り切ったと思う。もっとここにいたいと言う声も多く聞かれた。それらの声にほっと一息である。後は全員無事に帰国すること、帰宅することである。彼らの今夜の夢が良いものであることを願いつつ、この視察報告を終えることにする。