3月14日（土）、先日卒業したY4（高3）生の先輩を招いて、茶道部の後輩たちが茶会を開いた。末席ながら私も参加させていただいた。卒業部員は、開校2年目に茶道部が本格的に活動し始めた時に入部した部員たちであり、彼らが今の茶道部を築き上げたとも言える。Y3（高2）の時には、オーストラリア語学研修でもお点前を披露した部員たちだ。

「後に続く部員が少なかったこともあり、存続を心配していたが、こうして立派に引き継いでくれていることを嬉しく思う」と、後輩たちへの挨拶で述べていた。遅れて駆けつけたために、後輩たちのお点前を直接目にすることはできなかったが、先輩たちに厳しく見つめられているという緊張感と、温かく見守られているという喜びの中でのお点前ぶりであったようだ。先輩が後輩に語る優しい励ましの言葉を聞きつつ、私自身は不作法ながら和菓子とお茶をいただいた。

どちらかと言えば地味だが、文化部のこうした活動を大事にしたいと考えている。「中高生の時に思い切り体を動かすのもいい。でも、生涯を通じて楽しむことができるこのような趣味を持つことは、自分を見つめ、人と人との出会いをもたらしてくれるものです。今後も続けてほしい」と、何も知らぬのに"偉そうに"挨拶をさせてもらった。彼らは寛容に微笑んでくれていた。卒業おめでとう。