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【古川】命の授業

校長
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2月26日(木)、M4(中学2年)生対象の「命の授業」と題した講演会に参加した。お越しいただいたのは、奈良県助産師会の出前講座「ハートポケット」の3名の先生方である。2時間続きの講演をしていただいたのだが、私は前半の「思春期の心と体」についての話を聞かせてもらった。

14歳という年齢の男子・女子に語りかける性の話である。内心では強い関心を持ちながらも、皆のいるところではあえてお互いに触れにくい話題であり、まだまだ純粋で幼く、そうしたことにあまり関心を示さない生徒たちもいる。男女一緒に講演を聴く生徒たちの後ろ姿には、それぞれの今の関心と戸惑いが伺えた。

「思春期のこころ」から「思春期のからだ」へと話が進む。感心したのは講師の先生の話し方と言葉への気遣いである。淡々と、滑らかに、優しく、親しみを込めて、この話が今の君たちにとても大切な話であること、一人一人の成長スピードは違うのだから、人と比べなくてよいのだということ、周りに気を遣って感情を自分の中に押し込めるのはよくないことだということを、上手に繰り返しながら肝心な所へと話を進めていく。自作された男子や女子の体の模型を使っての説明も、大胆であり、分かりやすい。多くの学校でこうした講演を繰り返されているからこそできる話なのだろうが、本当に大事な話を、生徒たちの心に届くように話すことができるのは、助産師という仕事やご自身の生活経験から来るものなのだろうと思った。

講演後半では、妊娠・出産や男女交際などのことについてお話をしてくださった。受講した生徒たちが、心ひそかにでよいから、聞いてよかったと感じていてほしい。