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P4生が紙漉き体験をしました

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P4(小学4年)生が紙漉き体験をしました。伝統産業である紙漉きの技法を使ってオリジナルの和紙を作り、修了式時に保護者に手紙を書いて渡します。

講師は吉野手漉き和紙の職人である福西和紙本舗の福西正行さんです。奈良国立博物館や、なら芸術歴史文化村の収蔵物を修復するための和紙も作っていらっしゃいます。福西さんは「毎年この小学校に来るのを楽しみにしています。和紙は100年200年ときれいに残る紙です。おうちの人のことを考えながら和紙を作ってください」と話されました。

紙漉き体験では、はじめに木枠とすだれで土台となる紙を漉き取ります。おもな原料となるのは楮(こうぞ)と糊うつぎです。福西さんに手伝ってもらい、材料を満たした槽に手を入れたP4生たちは「冷たい!」と驚いていました。和紙は寒い季節ほど良いものができるとのことです。土台を漉いたら、着色の工程に移ります。色の素となるのはネム(黄)、紅花(赤)、サカキの実(紫)、よもぎ(緑)など、こちらもほとんどが天然の材料です。P4生たちはきれいな模様を作ったり、植物や野原などの風景を描いたりと思い思いに彩色していました。

最後にもう一度紙を漉いて色にフタをし、簾から外してもらって本日の工程は終了です。漉いた和紙は福西和紙本舗さんのもとで圧搾、乾燥を経て完成します。修了式に向けて、世界に一枚の和紙が戻ってくる日が楽しみです。