教育の特色

教科学習・理科

学びをつなぐ『探求するコミュニティ』の展望

「ことば」を軸とした学習活動

 私たちの生活は、科学の発展のおかげでより豊かになりました。では、その科学はどのように発展してきたのか。それは、過去から現在まで「物事のしくみを仲間と解明し、自身の自然観を広げようとする」営みを、先人から続けてきた結果だと考えます。
 本校の理科がめざす子どもたちの「学びの姿」は、まさしく「物事のしくみを仲間と解明し、自身の自然観を広げようとする姿」です。
 この「学びの姿」を柱として、子どもたちに、現在学んでいることと自分たちの生活には密接なつながりがあるということを実感させたいと考えています。さらに、自分の学びが、過去から現在、さらには未来につながっていく、つまり、「自分は科学の歴史の一部である」という意識を身につけさせます。

P1-P2

科学に親しむ

新たな学びの創造へ

身の回りの自然への興味や関心

自然現象や動植物の観察、ふれあいを通して不思議や驚き、感激や楽しさを感じる。

P3-P4

科学を知る

新たな学びの創造へ

身近な事象に視点を当てた探究

何を探究するのかという課題を明らかにして、自分たちで実験・観察をし、成果を仲間と確認しながら、科学的手法を学ぶ。

M1-M2

科学を使い、広げる

新たな学びの創造へ

多面的な視点を育む探究

今まで獲得した概念や知識、器具の操作法を使って、仲間と共に課題解決に取り組む。他者との関わりの中で探究することの質を高める。

実物との出会い

 理科では主に実験・観察を通して、現象を解明していきます。しかし、ただ活動するだけでは価値のあるものにはなりません。事象との出会いを大切にし、子どもの感性をもとに疑問や意欲を高めることで、活きた予想や考察へとつながっていきます。そのためには、実物に触れる機会が欠かせません。
 生き物を始めとする身近な事物や現象に触れる活動を通して、疑問を持ち、そして考え、疑問が解決されたときの喜びが、理科の学習意欲につながります。
 本校では、そのために棚田や菜園、天体観測ドームなどの施設を活用するなど、実物に触れる体験に重点を置いた活動を行っています。

  • 実物との出会い
  • 実物との出会い
  • 実物との出会い

新たな学びの創造へ

新たな学びの創造へ

 授業では、書く活動を重視しています。予想や考察を書き、発表することで「科学的に物事を見る力」を養います。書いた記録は、自分の学びの変化をふり返ったり実感したりする資料となります。さらに、教師にとっても一人ひとりの気づきを見る貴重な材料となります。
 また、ことばで書くだけでなく、表や図の活用や伝え方の工夫にも力を入れています。学習した内容を伝え合い、ともに高め合う機会を設定することで、将来に必要不可欠な説明能力や発表能力の育成を図ります。
 M2の最後には小学校理科の集大成として、「理科研究論文」を仲間と協力して作り、互いに見せる機会を設けます。その活動を通して、子どもたち一人ひとりがさらに質の高い学びへとつなげていくことができます。