小学２年（Ｐ２）生が、奈良県吉野町にて１泊２日の宿泊学習を行いました。

１日目は、櫻本坊にて、護摩焚きを行いました。自分の願いを護摩木に書きこみ、燃え盛る炎にくべて燃やしていただきました。子どもたちは若干驚いていましたが、次第に心を落ち着け、一点を見つめ、各々しっかりとお祈りをしている様子でした。
その後、約１時間山道をしゃべらずに歩く「無言の行」へと出発。鳥のさえずり、川のせせらぎ、風の音といった自然の音をはじめ、普段の生活ではなかなか感じない大自然を体全身で感じました。
夕食後には、金峯山寺のご住職にお越しいただき、座禅体験を行いました。集中力が切れ前屈みになるなど、姿勢が悪いと「警策」と呼ばれる棒で肩を打たれるということで、みんなは一心集中して座禅に取り組みました。20分間の修行を終え、最後にご住職から、「１つのことを楽しむと集中力があがります。何事も楽しんで取り組めるようになりましょう。」というお言葉をいただきました。

２日目は、２班に分かれて「紙漉き」と「箸作り」にチャレンジしました。
「箸作り」では、辰田製箸所の辰田さんから、割り箸のできるまでを実際の丸太を使って説明していただきました。その後、２本の木を紙やすりで擦り、角を丸くする作業から始まりました。角が取れ、滑らかになったところで、次は焼きごてを使ってのネーム入れに挑戦。やけどに気をつけながら、一画一画丁寧に自分の名前と日付を入れていました。最後に、袋に入れて、世界にたった一つのお箸が出来上がりました。
「紙漉き」では、植和紙工房の方が紙のすき方を実演していただき、その後一人ひとりが紙漉きに挑戦しました。いざ実際にやってみると、なかなか思うようにいきません。しっかり前後に振って平らにした後、かたどられた和紙はがきに飾りを散りばめます。こちらも世界にたった１枚しかないはがきが完成しました。
昼食後、世界遺産でもある金峯山寺に赴きました。金峯山寺では「秘仏本尊特別ご開帳」が実施されており、日本最大の秘仏である「金剛蔵王大権現」を拝観させていただきました。

気候もとてもよく、非常に充実した２日間を過ごせました。