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初のサイエンス教室を開きました

 
 

小学校で7月9日、全児童と保護者を対象に、「第1回サイエンス教室」が開催されました。この教室は、児童に実験・観察を重視する理科教育への取り組みの一環として、最先端科学分野の研究・教育活動を展開する企業の協力のもと実施しています。

今回のテーマは「ホタルの光を手のひらに」です。会場ではホタルの精と大仏にふんした講師が、ホタルはなぜ、どのようにして、いつごろから光るのかなど、ホタルに関する三択問題を出しながら生態の不思議や光る仕組みについて、ショー形式で "光る"という仕組みを伝えました。そして、ホタルは卵のときから光り続け、一生光っていると知ると、会場には驚きの声が響き渡っていました。また、ホタルの体中に光の元とエネルギーと酵素(ルシフェラーゼ)があり、光の元はルシフェラーゼが捕まえたエネルギーを受け取って初めて光ることができると知りました。

続いて、実験です。光の元となるルシフェリンとエネルギーのATPを混ぜた状態へ、ルシフェラーゼを入れると、ホタルの放つような黄緑色の光が広がりました。児童たちは光の液を手のひらで受けると、「冷たい!」と驚いていました。

講師からはホタルの光る仕組みを応用し、ルシフェリンとルシフェラーゼの混合液をバイ菌の付着したまな板に流すとエネルギーを得て光るため、食中毒防止に役立たせることができるという話もあり、皆、興味津々な様子で聞き入っていました。

児童からは「光る実験が楽しかった」などの感想が聞かれ、児童を代表してP4(小学4年)の島和気さんが「ホタルの光る仕組みについて初めて知り、びっくりしました。体育館いっぱいに広がった光は、本物のホタルのようでした。これからも自然の仕組みについてたくさん学習します」とお礼の言葉を述べ、教室を終えました。