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M2理科研究発表

校長
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3月7日(火)、理科の授業でM2(小6)生が取り組んできた「研究論文」の発表会が行われました。これは、M2各クラスから選抜された計6グループが、M2生に加えて、後輩のM1(小5)生たちの前で、研究成果を発表するという取り組みであり、「自分たちが研究・調査したことについて発表する機会を持ち、情報を発信する態度や説明・発表する力を育てる」というねらいを持っています。

今年の各グループの発表テーマは、「地盤沈下を防ぐ」、「奈良学園のビオトープに生息する水生生物」、「人口と自然における酸素発生のコスト比較」、「いろいろな場所にある水の酸性の強さ」、「液状化現象とその被害について」、「フェーン現象~乾燥した空気と湿気た空気の温度変化の比較~」の6作品。昨年に続いて「環境」をテーマとした作品が順に発表されました。

感心したのは、すべてのグループが実際の実験や作業に取り組んでいるところです。「水生生物」では、本校の棚田にあるビオトープでヤゴ・コオイムシ・タニシ・カクツツトビゲラを採集し、それらの数を比較していること、「酸素発生」では、水上置換法・電気分解・光合成の3つの方法で酸素を作り出していること、「水の酸性」では、酸性雨に似せた水を作ったり、校内各所の水を採取してそのpHを比較したりしていること、「液状化現象」では、水槽に街の模型を作り、電動マッサージ機を使って揺れを起こすことなど、いろいろな工夫で自分たちの仮説を証明しようとしていました。また、博多駅前の陥没事故をきっかけに「地盤沈下」を調べたり、今までの震災や将来予測される南海トラフ地震を考えて「液状化現象」に取り組んだり、真夏の最高気温の話題から「フェーン現象」を考えたりと、社会問題となるような事柄についても"科学的な視点"からアプローチしていることがとても素晴らしいと思いました。

各発表後には、聴いているM1・2生からの質問タイムがありました。上手く答えられるものもありましたが、間違いを指摘されたり、理科の先生から補足を加えられたりする場面もありました。最後に講評を求められたので、「単に調べたことを発表するのではなく、さらに疑問を持って、自分なりの追求の姿勢を持ってほしい」と述べさせてもらいました。発表者の皆さん、よく頑張りました。