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給食週間「郷土料理」②

校長
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前回に続いて、「給食週間(郷土料理)」の様子を報告します。

1月26日(木)にはP1教室を訪れました。メニューは、「深川丼(東京都)」に、中華風ポテト・のっぺい汁。担任の先生からは、「今日は深川丼という東京都の郷土料理です。東京が昔江戸と言っていた時に、深川という地区は海で、アサリがたくさん取れました。そのアサリを使った料理ですよ」という説明があり、それを聞いて初めて、ごはんにかけた具の中にアサリが入っていると知った子も多いようです。野菜が多いので、中華丼と思っていた子もいました。でも、食べてみるとお肉とは違った食感のアサリを気に入ったようで、それを選んで食べている子もいました。ただ、みんなが気になっていたのは、深川丼よりも中華風ポテトです。飴の絡んだお芋がおいしいようで、最後まで大切にとっておき、ゆっくり味わっている姿が印象的でした。ちなみに、「のっぺい汁」も新潟県の郷土料理で、サトイモ・ニンジン・ゴボウ・レンコンなどの野菜が入った汁物です。P1生もこの1年でよく成長し、野菜もしっかり食べられるようになってきました。

27日(金)にはP2教室を訪れました。郷土料理は「筑前煮(がめ煮)(福岡県)」です。必ずしも子どもたちが「大好き!」と言ってくれるメニューではありませんが、鶏肉やゴボウ・レンコンなど、よく噛んで、しっかり味わって食べている様子を見て、一安心しました。「がめ煮」という名前は私もよく知らなかったのですが、農林水産省のホームページによれば、「とり肉や野菜などいろいろな材料を使うので、博多の方言で『よせ集める』という意味の『がめくりこむ』から名前がついたという説」などがあるようです。

給食週間に、子どもたちがいただいたメニューを改めて眺めてみると、これらは、魚や海産物、鶏肉などと野菜をうまく組み合わせた日本の風土に根差した料理だということに気づきました。普段の家庭で子どもたちが食べることが少なくなった料理だと言えるかもしれません。野菜が苦手な子どもや、食の細い子どもたちがいますが、給食として皆と一緒に食べることで、子どもたちは色々な食材の味になじみ、そのおいしさを知ってくれているようです。同時に、食べ物への感謝の気持ちも持ち続けてほしいと思います。