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P1お茶会

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1月23日(月)、P1(小1)生のお茶会が催されました。本校では、教育目標の一つである「和の精神を大切にする」の実践として、小学校全学年で「礼法」を学んでいます。最初の学年であるP1では、1学期に「靴の脱ぎ方、入れ方」「和室の入り方、出方」「座礼の仕方」を、2学期に「毛氈の入り方、出方」「お菓子のいただき方」を学び、3学期には、お茶会を開いて、それまで学んだ作法とお茶の飲み方を実践し、その心を学ぶことになっています。

クラスごとに開かれたお茶会を覗いてみると、まずは子どもたちの神妙な表情と正座した足をもぞもぞさせる様子を見ることができました。ご指導をいただいている赤木宗好先生からは、「がまんができることも学んでくださいね」と優しい声がかけられますが、そうしなければならないと思えば思うほどそちらに気が行ってしまうようで、お軸や花の説明もやや上の空といった感じです。

お茶の前にはお菓子が配られます。この日は落雁というお干菓子です。懐紙の上に載せられた落雁を静かにいただきます。甘く優しい味にほっとした顔をする子もいれば、食べ慣れないためか、ちょっと難しそうな顔をする子もいました。そして、いよいよお茶が運ばれてきます。毛氈の外に置かれたお碗を手元に引き寄せ、「お点前頂戴します」と挨拶をして手に持ちます。さて、ここからの作法が子どもたちにとってはいささか難しいようです。どちらへ、どうお碗を回せばよいのか、どのように手に持って飲めばよいのか、一気に飲むには多すぎるようだし、音を立てて飲んでもよいのか、飲み終わった後には飲み口を指で拭くように言われるし、またお碗を回しなさいとも言われる等々、頭の上にたくさんの?マークを掲げながら、それぞれが取り組んでいました。

赤木先生が子どもたちに感想を聞くと、「思ったよりおいしかった」「苦かった」「ちょっとまずかった」など、正直で様々な回答。「皆さん、とても礼儀正しく出来ました。上級生になると、いただく側だけではなく、お茶を差し上げる側にもなります。1年生で学んだことを生かして、落ち着いた気持ちで、優しく相手に接することができる人になってください」と最後に先生からの言葉がありました。お茶をたしなむことが、人との交わりに生きてくるということを学んだP1生たちです。