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P4稲刈り

校長
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11月4日(金)、秋晴れの下でP4(小4)生たちが「稲刈り」を行いました。今年は、夏の日照りと9月に入ってからの台風や長雨などがあり、稲の成長にとっては過酷な年であったようで、"すっくと伸びて、重い穂を垂れる"というよりは、ひょろひょろと伸びた稲が互いに身を寄せ合って立っているという様子でした。それでも、6月に田植えをした稲たちがこうして大きく育ってくれたことにP4生たちは感激したようです。

幼稚園園庭上にある棚田に集まったP4生たちは、指導をしてくださっている「ならグリーンファーム」の飯田さんからまず説明を受けます。「右手で束をしっかり持って、鎌を丁寧に扱うこと。勢いをつけて振り回したり、人に刃先を向けたりしてはダメですよ」と注意が飛びます。今年は稲が倒れないように互いにひもで結んでおいたので、まずそのひもを切り、適当な束を片手でつかんで鎌を入れるところから始まりました。P4生たちはぺっぴり腰ごしで、恐る恐る鎌を入れます。思ったより稲の茎は固く、ゴシゴシとのこぎりを扱うかのように切ろうとします。「歯に沿って、上手に鎌を引くんやで!」と飯田さんから声がかかりますが、なかなかその通りにはいかないようです。それでも繰り返すうちに徐々に慣れてきて、手際よくなってきました。

刈り取った稲は、Pグラウンドに待機しているコンバインに運んで、脱穀します。コンバインに吸い込まれていった稲は、穂の部分だけがなくなって反対側から吐き出されていきます。皆それを不思議そうな顔で見ています。そして、ある程度溜まれば、脱穀した籾の袋詰めです。アームから吐き出された籾が勢いよく袋に飛び込んでいきます。でも、「う~ん、やっぱり今年は収穫が少ないかな」と飯田さんがつぶやきます。見守るP4生たちもちょっと寂しそうでした。

11月18日(金)には収穫祭と餅つきを予定しています。暑さや風雨に耐えながら育った米を皆で少しずつ分け合って味わいます。自然の恵みに感謝し、農家の人々の苦労を知り、食べ物一つひとつを大切にする気持ちをもって臨んでほしいと思います。