【古川】M1広島宿泊学習①
11月18日(水)から20日(金)の2泊3日で、M1生(小5)が広島の宿泊学習を実施しました。今回は私も同行しましたので、その報告をします。
学校での出発式の際に、児童代表として挨拶した矢野さんの「心と頭の引き出しをいっぱいにしてきます」という言葉が印象に残りました。M課程になっての最初の宿泊学習。広島を訪れようとする彼らがどんな思いで今いるのかを聞くことができ、期待が持てました。
新大阪駅から新幹線で福山駅へ、そこからバスで忠海港へ、さらにフェリーに乗り、今回の最初の訪問地大久野島に着きました。最近はウサギ島として観光客が多く訪れるようですが、私たちの目的は、戦時中に化学兵器を製造していたことを学ぶためでした。「毒ガス資料館」を訪れ、毒ガス島歴史研究所代表、大久野島から平和と環境を考える会の山内静代さんの講話を聴きました。
印象に残ったのは、山内さんの「この資料館は、次の世代にまちがいを起こさせるな、苦しい目に会わせるなという思いで作られました。広島に原爆が落とされ、私たち日本人は自分たちが被害者であると思っているかもしれませんが、ここで製造された毒ガスで多くの人の命を奪った加害者でもあるということを忘れてはいけないと考えています」という言葉でした。児童たちにもこの言葉は強く心に残ったようで、この日の振り返り学習の時にもこの言葉を発表する者がいました。あいにくの強い雨の中の大久野島訪問でしたが、そんな中でも可愛らしいウサギたちの歓迎を受け、児童たちの真剣な表情とにこやかな笑顔を見ることができました。
大久野島を後にしたM1生たちはバスで広島市内のホテルへと向かいました。初日の夕食は、唐揚げに、ハンバーグに、広島焼に、そうめんにと盛りだくさん。雨で冷えた身体には良いエネルギー補給ができそうです。私は、ちょっと意地悪く、終了後の彼らの食べ残しを見て回りました。皆が、すべてをきれいに平らげているとは思いませんでしたが、それにしても「う~ん!?」という感想です。食べ残し方がどうもきれいではありません。何杯もお代わりしたのはよいけれど、結局は食べ残されたご飯や少しかじっては皿に転がされているおかずなど、"残してごめんなさいね"という気持ちがどうも現れていません。夜の教員ミーティングでは、こんな点を先生方と語り合いました。