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【古川】P朝礼⑥

校長
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11月9日(月)、P朝礼を行いました。今日のお話の担当はT先生。英語の担当者らしく、「Good morning everybody」の挨拶から始まりました。そして、T先生は、読書週間にちなんで、最近先生が読んで感動した『世界から猫が消えたなら』(川村元気著)という本についての話をしました。

本の内容は、病気で余命わずかな主人公が、この世から一つずつ物を消せば、その代わりに1日ずつ生き延びることができる、ただし消す物は自分では選べないという約束を悪魔と交わすところから始まります。まず電話がこの世からなくなります。そして、次の日には映画、その次の日は時計が消えていきます。
T先生の話を聞いている児童たちにとって、これらの物が消えるということがどういうことなのかは少し理解しにくかったようですが、何か大切なものが一日ずつなくなっていくということに不思議なような、残念なような気持ちになっているようでした。
悪魔は、次に猫を消すと告げます。しかし、主人公は、猫にまつわる母との大切な思い出までもが消えてしまうことに気づき、悪魔の提案を断ります。物が大切なのではなく、それにまつわる思い出やその時々の気持ちなどが、自分の人生にとって大切なものだと気づいたのでしょう。

T先生は本の内容をこのように語った後で、「この本を読んで、私にとって大切な思い出を作ってくれている家族のことを考えました。どんな物よりも、家族って大切なんだなあって思いました。そして、家族に感謝したいと思いました。みなさんも、いつもみんなのことを大切に思ってくれている家族の一人ひとりに感謝の気持ちを持ってください。"ありがとう"と感謝の気持ちを声に出して伝えてください」と話を締めくくりました。「猫が消える」という不思議なストーリーに惹きつけられていた児童たちは、T先生の話にとても納得できたようで、最後まで静かに聞き入っていました。そして、「大切なもの」の意味をそれぞれに考えていたようでした。

T先生のお話の後には、代表委員会の児童たちから11月の生活目標についての話がありました。「時間を守って行動しよう」が11月の目標です。休憩時間や昼休みに遊びに夢中になって、授業の始まりに遅れたりしないようにしようなどの呼びかけがありました。その時、「想い出」や「家族」と同じように、「時間」も大切なんだぞ!と私は心の中でみんなに叫びました。聞こえたかな?