【古川】フィンランドからの訪問団
11月11日(水)、フィンランドと日本の教育交流セミナー「Hanakoセミナー」に参加する教育関係者の方々が、昨年に続いて本校を訪問されました。今回は幼児教育や保育についての視察や意見交換が目的で、フィンランドの大学の先生や保育園園長、行政担当者が本校の幼稚園での活動の様子をご覧になられました。
到着後、本校の茶道・礼法を指導いただいている赤木先生からお茶の接待がありました。続いて、幼稚園へ移動し、保育の様子を見学していただきました。年長児たちによる歓迎の歌、年長児・年中児が自分たちで作った記念品の贈呈、PPミニ運動会で取り組んだ組み立て体操の披露などを、自由参観で来られていた保護者の方と共に、楽しんでいただきました。
その後C棟へ戻って、給食を食べていただきました。この日の子どもたちと同じく、サワラの西京焼き・切干大根の煮物・にゅう麺という和食メニュー。日本に来て練習したと言いながらお箸を上手に使って食べている方もいらっしゃいました。通訳の方がメニューの訳に苦労されていましたが、皆さん、おいしいと言ってくださいました。
小学校への視察はありませんでしたが、午後の意見交換会で、私は次のように本校の幼児教育と初等教育との関わりを説明させていただきました。「奈良学園登美ヶ丘という幼稚園から高校まである特徴を生かして、幼小連携に積極的に取り組んでいます。昨日もPP1(年少)とP1(小1)のお弁当交流会がありましたが、年少と小1、年中と小2、年長と小3が年間を通じて交流し、その関わりが3年間続きます。少子化の日本では兄弟のいない家庭もあり、こうした交流によって年少者へのいたわりや年長者への憧れを育むことができます。他にも、年長児がP教室を使って受講する小学校準備講座や、保護者の方への内部進学説明会なども実施し、幼稚園から小学校への教育の流れをスムーズなものにする取り組みも行っています。」
訪問団の皆さんも、本校の取り組みにとても関心を持たれたようで、施設設備の良さ、子どもたちの笑顔や活発さを大いに褒めてくださいました。