理科の実験授業①
校長

Y1(中3)とY2(高1)の理科の実験授業を見学しました。
Y1は化学の実験で「塩化銅水溶液の電気泳動・塩酸の電気分解」という難しそうな実験ですが、前者は塩化銅の水溶液に電圧をかけると、水溶液中で陰極や陽極に移動するイオンがあることを視覚的に観察するという実験でした。後者の実験では、塩酸の水溶液に電気を流す(つまり溶液中のイオンを動かす)と塩酸中の塩化水素が陽極で塩素の気体と陰極で水素の気体へと変化することを確認しました。化学反応式で書くと2HCl → H₂ + Cl₂ということになります。
Y2は生物実験で、テーマは「ミクロメーターの使い方」です。まず一人一台の光学顕微鏡を使って、対物ミクロメーターをステージにセットし、倍率100倍と400倍に合わせて接眼ミクロメーター1目盛りの長さを求めます。次に玉ねぎの鱗片の表皮をはがしてスライドガラスの上に置き、酢酸オルセイン液で染色した細胞の長径と核の直径の長さを接眼ミクロメーターの目盛りからそれぞれ計算し、求めました。
本校は化学実験室が2教室と生物・物理・地学実験室があり、様々な実験授業を展開しています。実験により生徒の興味を喚起するとともに科学的に物事を見る力を培ってまいります。