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第8回室内楽部合同演奏会

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5月4日(金祝)、奈良学園中高(郡山)と奈良学園登美ヶ丘中高の室内楽部による「第8回奈良学園室内楽部合同演奏会」が、生駒市北コミュニティーセンターISTAはばたきホールで開催された。各校別のプログラムでは、最初に登美ヶ丘が、「ブラック・フォレスト序曲」「ベスト オブ ビートルズ」「サイハテアイニ」の3曲を、続いて郡山が、「SUN」「動物の謝肉祭」「シネマトリロジー(ジブリ映画音楽メドレー)」の3曲を披露した。

両校の演奏については、登美ヶ丘は金管・木管楽器やパーカッションを駆使しての華やかな音色とテンポが特徴的だった。一方、郡山は、サン・サーンスに挑戦するなど、今年はテクニックと響きに磨きがかかった演奏だと感じた。弦楽器奏者やパーカッション奏者の腕の見せ所が随所にあり、上手にそれをこなしていた。

休憩後は、OB諸君や指導をしてくださっている先生方、賛助の方を含めての合同プログラム、ドボルジャークの交響曲第9番「新世界より」の第1・2・4楽章である。全曲演奏に挑みたかったのであるが、これに第3楽章が加わるとさらに難易度が上がり、手に負えなくなってしまうことを心配したからである。いつものように私自身も参加させてもらったが、私にとって、このオケで、この「新世界」を演奏することが念願であった。ボヘミアの自然を感じさせる郷愁に満ちたメロディー、新天地アメリカの開拓者精神を感じさせる勇ましいテンポなど、よく耳に馴染んでいると共に、それを自分たちの手で演奏できれば大きな喜びを得られるだろうと思っていたからであった。

演奏の出来は十分に満足できるものであった。舞台上の全員の気持ちが一つになり、ぐいぐいと進んでいく。個々の小さなミスも呑み込んでしまうほどの音量と迫力であり、皆がその中で集中できている。この奈良学園オケが大きな壁を越えて、また一つ進化したと感じた。演奏終了後の生徒たちの満足げな表情がそれを物語っていた。

演奏のお手伝いをただいたOB諸君、指導の先生方、賛助の方々に御礼申し上げます。そして、保護者の皆様をはじめ、会場にお越しいただきました皆様に感謝申し上げます。