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科学部理科実験in KEC春スペ

校長
  • 科学部理科実験in KEC春スペ
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4月22日(日)、進学塾KECゼミナールさんの「KEC春のスペシャル大集合」が、本校を会場として行われた。そのイベントの中に、本校の校内見学、理科実験、学校説明を組み入れてくださった。ここでは、西澤先生率いる科学部の理科実験の様子をお伝えする。

実験のタイトルは、「地球から空気が消えたら...」。先生から、「私たちを包み込んでいる空気が消えたら、つまり真空になったらどうなるかを皆さんに予測してもらいます。空気のない世界を楽しんでください」という説明があった。「空気がなくなる?」と、観客の塾生たちは早くも頭に?マークが灯るとともに、期待に胸がふくらんでいる。最初に登場したのは、お鍋のふたと吸盤。吸盤がピタリとお鍋のふたに吸いつく。でも、力を入れて両方から引っぱれば、すぐにはずれてしまう。「それでは」と取り出されたのが、あの「マグデブルグの半球」。塾生たちからは、「おーっ!」という声があがった。真空ポンプを使って空気を抜き、ガチッと合わさったところで両側から引っぱるが、さすがにビクともしない。皆、身を乗り出して様子を見守っていた。

次は、マシュマロが登場した。これを真空容器に入れるとどうなるか、というのである。空気が抜けるのだから、マシュマロが縮んでしまうと予想した者が多いのだろうが、実際にはコップに詰めたマシュマロがどんどん膨らんでいく。気圧の関係によるのだそうだが、その点まできちんと理解できた者は少なかったかもしれない。再び空気を入れると、元の大きさに。大きくなったマシュマロを食べてみたかったという皆のため息が会場を包んだ。

その次には、缶コーヒーが登場。底に穴をあけ、ビーカーに入れて、真空容器へ。底の穴からどんどんとコーヒーがビーカーにたまってくる。さらに、そのコーヒーが沸騰し始める。これも気圧とそれに影響される沸騰についての実験である。観客の塾生たちはそれぞれの現象に目を奪われ、真空の世界の秘密にどんどん興味を持ち始めている。再び空気を入れ、コーヒーが元の缶に収まっていく場面では、彼らからまた歓声が沸いた。最後は、子どもたちの好きな真空砲の実験。ピンポン玉でコーヒー缶をぶち抜くという派手な実験である。ここでも、その衝撃音の強さと、ペシャンコになった缶を見て拍手喝采、満足顔の塾生たちであった。

西澤先生と科学部の皆さん、楽しい理科実験、どうもありがとうございました。