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演劇部春の公演

校長
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5月6日(土)の放課後、サイエンスホールで、演劇部の春の公演が行われた。今回の公演は、新しく入学したM3(中1)生勧誘が大きな目的だったようであるが、残念ながら、せっかくの土曜日なのにM3生は4月に実施した宿泊オリエンテーションの代休日のために登校しておらず、この日はやむなくプレ公演としてM4生以上の生徒たちを対象に第1回目の公演をすることになった。いつも大勢の観客がいるので、早めに席に着いたのであるが、開演時間になっても観客は疎ら。部員たちにとっては寂しいスタートとなった。

 それでも、いつも元気な演劇部員たちは、春休みから練習してきただけあって、堂々たるもの。今回はどんな演劇を見せてくれるのかと期待が湧いた。タイトルは「ルール無用の王様」。昨年のクリスマス公演の時と同様、和歌山県の「りら創造芸術高等学校」の教員で、演劇部の顧問として脚本・演出・指導を担当なさっている山上物語産業さんの作品だそうだ。あらすじについては、「昔々のとある国。めんどくさがりな王様は、毎日のしきたりやルールが面倒で仕方ありませんでした。そしてついに、『ルール禁止』のルールを国中に出すことに。人々は、自由に喜び踊りましたが、その一方で、事由を聞きつけてやってきた悪党たちが現れて...。『自由になる為にルールを作る!』を、子どもにもわかりやすくコメディタッチで伝える、絵本のようなショートストーリー」とネット上で紹介されている。生徒たちも、顧問の教員も彼の作品が気に入っているようである。

観ていて、確かに分かりやすい。王様・大臣・執事長・宮廷料理人・メイド・悪党・子分たちとそれぞれに配役もはまっていて、衣装や身のこなしも工夫されている。コントの積み重ねと言えなくもないが、それなりに真剣で、それなりに遊んでいるところが良い。「自由」を弄びながら、「自由」の重さを語ったり、観客をも巻き込んで「自由」を考えさせるところも面白い。大規模な演劇ではないのだが、着実に公演を行い、自分たちの存在をしっかりアピールしている点で、本校の演劇部の存在を大いに認めたいと思う。来週の第2回目の公演ではいよいよM3生たちに披露できるようだ。多くの部員が獲得できるよう、成功を祈りたい。