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inochi学生フォーラム最終選考会

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11月6日(日)、大阪大学や京都大学の医学部等の学生が運営するinochi学生プロジェクト主催による「inochi学生フォーラム最終選考会」が、吹田市の大阪大学銀杏会館で行われ、これに出場する本校の2チームの応援に行ってきた。

この催しは、inochi学生プロジェクトが企画し、関西の中高生たちから参加者を募り、書類や面接等の審査を経て選ばれた63名21チームが、7月から4ヶ月をかけて、大阪大学・京都大学・理化学研究所等で研修を重ね、大学生からの指導も受けながら完成させた「日本の心臓突然死を減らすプラン」の発表を競い合うものである。プログラムを見ると、関西の有名な進学校チームが揃っており、この最終選考会に残っただけでも大したものだと思える顔ぶれであった。

日本の心臓突然死を減らすためにどのようなプランを提示し、それをどのようにプレゼンテーションするかを競うものであるが、ここで問われるのは、単に調べただけの「知識」ではなく、問題点を掘り起こす「分析力」、その問題点のどこに着目するかの「着眼力」、問題点を解決するための「発想力」、さらに具体的な解決策のための「行動力」「交渉力」、そしてそれをアピールするための「表現力」と、まるで第一線の研究者や企業家に求められる総合的な力である。それらの力を発揮してここまでやって来た各チームの凄さに改めて驚いた。

さて、本校チームであるが、Y1男子チーム「大和金鵄」は、スマートフォンを利用した健康管理アプリによって心臓突然死の予防を図ることを提案した。大学の先生方とも交渉し、食事メニューの管理や健康のためのアドバイスを行うアプリを実際に作成し、その利用効果やさらなる改善点も含めた堂々たる発表であった。中学生がここまでできることに審査員も驚いておられた。本人たちは上位を狙っていたのだが、残念ながら「審査員特別賞」の受賞になった。心臓突然死というテーマからやや外れたからだろうか......。もう一つのY3女子チーム「チームえだまめ」は、調剤薬局に狙いを絞り、幅広い年代にパンフレットの配布やおくすり手帳への啓発文貼付などで心臓突然死予防やAEDの使い方などを啓発するというものであった。実際に企業や薬局と交渉し、その効果も検証した上での発表であった。調剤薬局という発想を審査員も評価していた。
 
参加したすべてのチームの優れた発表と、彼らの持つ様々な「力」に驚くばかりであった。上位3チームは、12月23日(金・祝)にグランフロント大阪で大学生チームと競い合う。