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県高校総体開会式

校長
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9月22日(木祝)、県立橿原公苑陸上競技場において、第69回奈良県高等学校総合体育大会開会式が行われた。この日は朝から雲行きが怪しく、開始1時間前には雨が降っていたが、大会関係者の努力もあってか、開始前には雨もやみ、無事陸上競技場にて開催することができた。参加各校の校長の参列の下ということになっており、私も毎年出席させていただいている。

式はまず参加校の入場行進で始まった。国公立・私立合わせて52校、選手団約1800名の入場行進である。本校は44番目に登場。今年は、当日ここで競技のある陸上競技部の諸君が行進役を務めてくれた。本校のようにクラブ単位で臨む学校もあれば、多数の生徒を動員して行進を行う学校、創立の周年記念を祝ってその横断幕を掲げながら行進する学校などがあり、必ずしもその参加数が強さや熱心さを表すものではないものの、やはりたくさんの人数で、足並みを揃え、勢いよく手を挙げる学校の行進に目を奪われることが多かった。

整列後は、国旗・大会旗の掲揚、優勝杯の返還に続き、高体連会長の挨拶、県教育長の祝辞があった。吉田県教育長の祝辞は、リオオリンピックの柔道男子73kg級で金メダルを獲得した天理大学出身の大野将平選手の言葉を引用し、「彼は、『小学生の頃、柔道が好きになった。中学高校の頃、強くなった。大学の頃、美しさを身につけた。そして、日本代表になって、人間力が高まった。』と言っている。この大会に参加するすべての生徒諸君に、"人間力を高める"ことを望みたい」という内容であった。恥ずかしながら、大野という柔道選手を私自身はよく知らなかったのであるが、この自らの成長を語った簡潔な言葉には感銘を受けた。

心配されていた雨も降ることなく、晴れ間ものぞく開会式であった。言い訳がましいが、勝つことがすべてではない。本校のように規模の小さい学校でも、強豪校でなくても、その競技に一生懸命取り組んできた者たちが、日頃の成果や実力を充分に発揮できる場であってほしいと願うばかりである。