食品ロス削減キャラバンの出前授業を受けました
奈良市環境部廃棄物対策課の職員を講師に迎え、P3(小学3年)生が「食品ロス削減」をテーマに出前授業を受けました。
最初に「食品ロスという言葉を聞いたことがある人?」と問いかけられると、多くの児童が手を挙げました。奈良市全体では年間約1,000トンもの食品が廃棄されており、未開封のまま捨てられる食品の写真も紹介され、児童たちは真剣な表情で見入っていました。
その量は奈良の大仏4体分、ペットボトル約50万本に相当し、市民一人当たりに換算すると1日わずか8グラム。「その8グラムを減らすことが大切です」と講師は語りました。食品ロスを防ぐには「買いすぎない」「作りすぎない」「残さず食べる」という基本を守ることが重要だと学びました。
日本全体では年間523万トンもの食品が廃棄され、本来食べられるのに燃やされてしまうものも少なくありません。一方で世界では約8億人が飢餓に苦しんでおり、子どもたちからは「知らなかった!」と驚きの声が上がりました。
授業の最後には、食品ロス削減が持続可能な社会づくりに直結することを学びました。児童のひとりは「作った人の思いや優しさを捨てることにもなりますね」と感想を述べ、皆がうなずいていました。給食の時間には「今日から残さず食べよう」と話し合う姿も見られ、学びをすぐに実践しようとする様子が伺えました。