1年生のブックトーク
校長
国語で物語文の学習を行った後に、どの学年もブックトークを行います。物語のテーマと共通するテーマを持つ本を自分で選び、選んだ本の中で好きな場面やなぜ選んだのかという理由をクラスのみんなにお知らせし、本のお薦めをする、という流れです。低学年では、場面から伝わる出来事や印象に触れる発表が多いのですが、繰り返し経験することで、登場人物の心情や伝えようとしているテーマについても深く考え読み取っている発表が増えてきます。子どもたちの読解力につながる本校の特色ある取り組みの一つです。
P1(小学1年)生が、「たぬきの糸車」を勉強した後に、ブックトークの発表をしていました。
自分の選んだ本の「たぬきの糸車」のテーマと似ているところや好きなところを全員が紹介しています。でも、「つるのおんがえし」を選んだある子どもの発表原稿では、あらすじにまで触れた内容を考えていました。「つるのおんがえしは、男の人がつるをたすけて、そのつるがきれいな女の人にへんしんしてその女の人がはたをおって男の人をたすけるおはなしです。たぬきの糸車とにているところは~」といった具合です。P2生では全員があらすじを書く力をつけていきますが、3学期の終わりのこの時期になると、子ども自らがそんな内容を盛り込みたい、と思う子も出てくるのです。発表の仕方やその後の質問、振り返りの仕方など、P1生であってもすっかり定着しているブックトークの時間でした。
子どもたちのこれからの成長が楽しみです。