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【古川】けいはんな子ども天文クラブ

校長
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10月31日(土)、本校の地学実験室において、「けいはんな子ども天文クラブ 星の光のふしぎ」(主催:K-SCAN けいはんな科学コミュニケーション推進ネットワーク)の第1回が実施されました。この催しは、K-SCANに関わっておられる奈良学園大学の嶋田理博先生(専門分野:宇宙物理学)からの依頼を受けて、奈良学園小学校・精華町教育委員会・奈良学園大学社会連携センターの後援により開催されるもので、10月から12月の土曜日を利用して、全4回の講座が行われます。

第1回は、希望者として申し込んだ、精華町やその他の地域に居住する小学生17名、本校P3・4(小3・4)生18名、そしてその保護者の方々が参加しました。この日のテーマは「分光器を作ってみよう」。最初に嶋田先生から宇宙の不思議についての話があり、「天文学者たちが望遠鏡に分光器を取り付けて、星や銀河のことを詳しく調べることによって、それらの不思議が解明されるようになってきたのです。分光器で光を調べることは天文観測の第一歩です。」と説明されました。少し難しい説明に首をひねる児童もいましたが、「光を観察する」という言葉に皆興味を持った様子でした。

いよいよ分光器の製作です。用意されたのは大きな厚手の方眼用紙。回折格子(表面にたくさんの直線の溝を等間隔に刻んだ透明の板)を取り付ける穴やスリットはあらかじめ開けてありますが、その他は設計図を見て自分で用紙に線を引き、切り抜いていきます。保護者の方と一緒に子どもたちは懸命に作業に取り組みます。そうして出来上がった箱状の分光器に回折格子を丁寧に貼りつけると完成です。早速光の方に向けて分光器をのぞき始めます。私も本校生のものを借りてのぞかせてもらいましたが、箱の中にはきれいなにじが見え、なかなか幻想的な感じがしました。

嶋田先生は、前の机に白熱電球・LED電球・蛍光灯と3つの光源を用意し、「それぞれを分光器で見ると、どういう違いがあるでしょうか?」と皆に質問されました。そして、「それらのにじ(スペクトル)に違いを考えていくことが次回の課題になります」と第1回を締めくくられました。なかなか本格的な宇宙学講座です。第2回は11月7日(土)に開催します。