【古川】2学期中間考査5日前
10月9日(金)午後5時15分。中間考査開始が5日後に迫っている。中高生たちがテスト前にどのように勉強に取り組んでいるかを知りたいと思い、放課後の校内を見回ってみた。
M3(中1)では数学の講座が開かれていた。ちょっと自信のない者のためのようだが、決して校長が来たからというのではなく、皆熱心に取り組んでいた。中学1年生の段階ではこうした講座を開いた方が生徒にとってはテスト勉強に取り組みやすのかもしれないが、普段の授業や家庭学習で自分自身の課題を見つけて取り組むようになってほしいとも思う。「みんな頑張れよ」と声をかけると、元気な返事が返ってきた。
M4(中2)のフロアに上がってみると、教員ステーションで、数学の教員に質問をしている3人の男子生徒の姿があった。教室の机の上では3人の質問を一度に答えるのは難しいのかもしれないが、学年フロアごとにあるこの教員ステーションではこうした対応も可能である。他に邪魔されないという利点もあり、先生の説明も熱を帯びていた。
Y棟の方に回って見ると、さすがは高校生、各教室で自習をする者、互いに教え合う者たちの姿があった。ここには教員の姿もなく、校長がやって来たことに驚くこともなく、多くの者はひたすら自分の課題に取り組んでいる。邪魔せぬように、そっと後ろから写真を撮らせてもらった。
職員室に戻ってくると、カウンター前の質問スペースにいつもの光景があった。奥の相談室にも質問者に対応している教員がいるようだ。放課後直後は満員になるこのスペースだが、午後5時30分を過ぎた今は教員を一人占めできる時間であるようだ。
こうした定期考査前の生徒たちの様子は、どこの学校にもある、ありふれた光景だろう。でも、見回ってみて、彼らのいいうしろ姿に出会うことができた。考査での彼らの健闘を期待したい。