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大学探訪(OB・OGを訪ねて:京都大学)午前の部

校長
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本年度よりの新規企画として、第1回大学探訪(OB・OGを訪ねて:京都大学)を実施。これは大学を実際に訪問し、施設・研究室等の見学、さらに教授らによる研究紹介・模擬講義、本校のOB学生との交流を通じて、大学をより身近に感じ、生徒の進学意欲・学習意欲のさらなる向上を図ることを目的としています。対象はY2・Y3学年で、午前中は京大大学院理学研究科附属サイエンス連携探索センター(SACRA)で3名の助教より研究紹介と質疑応答を実施、午後は薬学研究科研究室の訪問とOB・OGとの懇談・大学の施設見学を行いました。

午前中の研究紹介では、生物・物理・数学を専門とする3名の助教が、それぞれその学問を志した動機や経緯、今取り組んでいる研究内容、高校時代の勉強の仕方や研究生活に入るきっかけとなったことなどを丁寧に体験談も交えて語ってくださいました。時にはユーモアのあるエピソードもあり、生徒たちも果敢に質問もして、大変盛り上がった時間となりました。

生物分野では、発生生物学の研究をトリ胚の発生過程の映像を見せていただきながら、血管のできる様子を不明瞭なメッシュ構造からリモデリングが起こり血管網になる変化について詳しく説明いただきました。物理分野は、「現象を数学で理解して、予測・操作することが物理である」との命題から、水が氷になったり、磁石がある温度からくっつかなくなったりする「相転移」という現象について数学を用いて説明していただきました。ゴリラの群れの行動を数学で説明するなどといった話しも興味深く、皆真剣に聞き入っていました。

生徒から、どのようにして自分の研究分野を見つけたらいいかとの質問があり、「教授からの指示やレールの上に乗っかっての研究は面白くないし、自分で見つけたテーマでも多くの研究者が既にやっていることも面白くない。」「分かるところと分からないところの境目を自分で付けられるようになると課題が見つけられる。」「実験の失敗は、次の課題が見つかるチャンスと捉える。」「変わっている自分が好き。みんな違うベクトルがあっていい。」と京大らしい(?)、示唆深いアドバイスをいただきました。