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高校卒業式・謝恩会

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3月3日(日)、第8回高等学校卒業証書授与式を開催した。高校8期生であり、中学校6期生の107名の卒業式である。雨が心配されたが、幸い強い雨に会うこともなく、日曜日ということでお父さんの参列も多くあった。

式辞では、NHKの大河ドラマ「いだてん」の一場面を紹介しながら、夏目漱石の『三四郎』に登場する「ストレイシープ」について述べた。「自分が一人の"ストレイシープ(迷える羊)"であることを自覚しながら、主体的に考え行動していくこと、相手の意見を聞き、尊重し、そして自らの意見を主張すること、新たな場所で、臆せず、ためらわず、あきらめず、そして、謙虚に行動し、良い社会人になってくれることを君たちに望みます」と締めくくった。

式後の卒業生退場の際に恒例となった、「ちょっと待った~!」の掛け声とともに卒業生自らが感謝の言葉を語る場面では、「私たち"迷える子羊"からのメッセージを聞いてください」と、早速式辞の言葉が利用され、彼らの機転の良さに感心させられた。6年間で彼らを担当した教員や彼らを陰で支えてくださった事務職員や、警備員さん、清掃員さん、食堂の皆さんへのお礼の言葉があり、さらにはこの18年間の成長を支え、見守ってくれた保護者の方々への感謝の言葉が述べられた。そして最後は、卒業生全員が保護者席・在校生席に向かって、GReeeeNの「遥か」という曲を歌った。照れながら、少し胸を張って、懸命に歌う子どもたちの姿に、保護者の方々も目頭を熱くされていたようだ。

式後、保護者卒業式委員会の方々が準備してくださった、卒業生・保護者・教職員合同の「謝恩会」が、校内のダイニングで行われた。お互いが、それぞれの「恩」に感謝する会であり、参加者すべてが主役である。最初に挨拶を求められたので、式辞の言葉を早速利用してくれたことに感謝を述べるとともに、「迷える"羊"」と言ったのであって、「迷える"子羊"」と自分たちを可愛く見せようとしてはいけないとお小言を言わせてもらった。皆、大いに食べ、大いに語り、写真を撮り合い、あちこちで「おめでとう」と「ありがとう」が聞こえるにぎやかな会であった。和気藹々とした心温まる謝恩会を企画・運営していただいた保護者の皆様に感謝申し上げます。