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2学期MY終業式・室内楽部クリスマスコンサート

校長
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12月22日(土)、2学期の終わりを迎えた。M生・Y生合同の終業式を実施し、以下のような式辞を述べた。

「『平成』という時代の最後の年末である。元号は日本でしか通用しないものであるが、私たちの生活に身近なものである。平成生まれの君たちにとっては、一つの時代を越え、次の時代へ進むという意識を持ってほしい。...『平成20年』には本校が誕生した。私たちにとっては『平成』を語るべき大きな出来事であった。ならば、一つ時代を遡って『昭和20年』とは何だっただろうか。沖縄・広島・長崎、そして終戦(敗戦)という日本人としていつまでも記憶しておいてほしい年である。今年、M1(小5)生は広島へ、M2(小6)生はハワイへ、Y1(中3)生は沖縄へ、Y3(高2)生はシンガポールを経由してオーストラリアへ行った。平和のための学習だけが目的なのではないが、それぞれがあの戦争での辛い思い出を抱えた地である。何を感じ、何を知り、今に何を覚えているだろうか。また、『平和』という言葉をどう考えただろうか。...今年、広島の平和記念式典では、『平和とは、自然に笑顔になれること。平和とは、人も自分も幸せになれること。平和とは、夢や希望をもてる未来があること』と小学6年生が語った。また、沖縄の慰霊の日では、『平和とは、あたり前に生きること。その命を精一杯輝かせて生きること』と中学3年生が詩を朗読した。君たちが、常に『平和・幸せ・夢・希望・未来』を意識する人間であってほしいと願う。ここまで考えてきて、私はこんなことを思った。日本はあの昭和20年から、元号を『平和』という言葉で継続してきてもよかったのではないか。ならば今年は『平和73年』である。君たちが外国へ行った時にも、日本には『Peace』という年の数え方があるんだ、それは~、と元号を知らない外国の方に説明することができるのではないかと。世界の平和と、君たち一人ひとりの心の平和がいつまでも続くことを祈る」

 終業式、そして各学級での活動が終わった後、サイエンスホールで室内楽部によるクリスマスコンサートが開催された。期末考査終了後から設置されていたクリスマスツリーに見守られながらの演奏に、多くの生徒たちが足を止めた。それぞれが、いろいろな思いを持って聴いてくれたのだろうと思う。「平和」であることを考え、感じてくれた生徒たちが多くいたと信じたい。