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Y3オーストラリア語学研修結団式

校長
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5月26日(金)の午後、第6回Y3(高2)オーストラリア語学研修の結団式が行われた。明後日の28日(日)朝に関空を出発し、6月10日(土)朝に帰国する。学年生徒全員が参加し、2週間のうちの10日間は一人一家庭でのホームステイとなる。生徒たちは、昨年度から事前の学習を重ね、現地でのプレゼンテーションなどの準備をしてきた。出発前々日となり、さぞかし気合いが入っていたり、気持ちが高ぶっていたりするのではないかと想像しながら結団式に臨んだ。

ところが、何となくふんわりとした雰囲気の大講義室である。学年主任からの話を静かに聞いているのだが、期待していたような気持ちの盛り上がりや緊張感に欠ける。それともこれが彼らの緊張感なのかと思いながら、挨拶をさせてもらった。言いたかったのは一言、「自分のことは自分でせよ!」ということである。「相手が~してくれない」「思っていることと違った」などと過去に不満を漏らす者がいた。自分から働きかけること、自分の行動は自分で責任を持つこと、自分の権利は自分で守ること等々、本校の宿泊行事の締めくくりとして、そして今後の社会で活躍するためのスタートとして、「自分のことは自分でせよ!」と伝えたかったのである。

入国カードや保険証書が配布されても、「ああ、こんなものがあるんだな」という表情、少し気持ちが動いたのは、申し込んだ現地通貨が一人ひとりに配布された時。きっと彼らは彼らなりに緊張もし、期待もしながらこの場に臨んでいるのであろうが、実感としてまだ掴めずにいるといった状況なのだろう。とにかく実体験をして、成功と失敗を繰り返すことが彼らにとって大事なのだと思いながら、結団式の進行を見させてもらった。

この結団式には期間中お世話になる添乗員さんも参加してくださった。帰国の際には、きっとこの方々に、「本当にお世話になりました」とお礼を言うことになるはずである。それも現地の2週間を体験して初めて分かることである。そんなことを考えていると、懸命に説明をする学年主任には申し訳ないのだが、このふんわりとした雰囲気の生徒たちの表情を見るのがとても楽しくなってきた。まずは無事に旅立つことを祈る。