M3・M4英語レシテーションコンテスト

7月19日(火)、恒例のM3・M4英語レシテーションコンテストが開催された。各学年とも、EC(イングリッシュコミュニケーション)授業において練習を重ね、クラス予選を通過した精鋭たちである。3人の英語Native教員と中学教頭と共に、私も審査員として参加した。
1~2限目にはM4のコンテストが行われた。暗誦課題は「The Zoo」。「動物園」という落語のストーリーを英語に直したものである。毎年のイソップ童話よりも文章が長く、登場人物も多いので、難しい課題であると英語科教員から説明があった。発表者は12名。驚いたことに、うち9名が男子で、例年の圧倒的に女子が多いコンテストとは趣が違った。
各自の発表もなかなかレベルが高い。「暗記・流れ・発音・抑揚・明快さ」の5項目で点数を入れていくのだが、最初から高得点が並んだ。そして、4番目の発表者M君の番になった。マイクを下に置き、演壇から一歩下がって、地声で話し始めたのである。しかも、少し大袈裟な身振り手振りが付いている。パフォーマンスは必ずしも得点にはならないのだが、彼は上手に英語を駆使しながら、トラのスーツを着る男や動物園の園長になり切っている。聴いている生徒たちもどんどん内容に引き込まれていっているのが分かる。とても勇気ある発表だと思った。そして、結果は、そのM君が優勝となった。
3~4限目にはM3のコンテストが行われた。こちらの暗誦課題は例年の「The Greedy Dog」である。M4とは違って、発表者12名中11名が女子。男子の奮起を期待したいと思った。各自の発表で印象に残ったのは、皆しっかりと覚えていること。全員が淀みなく暗誦できていた。ただ、後の講評でも言わせてもらったのだが、とにかく覚えた英文を一刻も早く最後まで吐き出そうとする感じで、ついつい早口になってしまうことが気になった。この英文ではGreedy Dogのつぶやき方や吠え声がポイントになるのだが、その点ではここでも身振りを交えた発表者の表現に優れたものを感じた。優勝したIさんの"愚かしくも悩める犬"ぶりに感心した。開校年度から続けているこの行事が、学年全員の取り組みとしてこのように受け継がれていることを嬉しく思った。