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紙漉き体験を行いました

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 P4(小学4年)生が紙漉き体験をしました。講師は吉野手漉き和紙の職人である福西和紙本舗の福西正行さんです。伝統産業である紙漉きの技法を使ってオリジナルの和紙を作り、P修了式の時にその和紙に保護者の方への感謝の手紙を書いて渡します。

 まず、福西さんから和紙の特性や漉く時の要領や注意点についてお話をいただきました。紙漉きは、楮(こうぞ)の繊維と、繊維をくっつける糊となる糊空木(ノリウツギ)が混ぜ込まれた紙料液に、簀(すのこ)を張った漉き桁(すきけた)を入れてすくい取ります。この日は日差しがあり比較的暖かい朝でしたが、児童たちは福西さんと一緒に紙料液に手を入れた瞬間、「ひゃー!冷たい!」とびっくりしていました。福西さんから「寒い季節ほど、いい和紙が出来るんだよ」と教えていただきました。

 漉いた土台に染料で彩色をします。自然の材料から作られた黄、赤、紫、緑などの染料が入ったチューブを選びながら思い思いに描いていました。最後にもう一度、表面の彩色が落ちないように薄く紙を漉いて、自分の名前が書かれた名前札を置いてでき上がりです。

 みんなが漉いた世界にひとつの和紙は、福西和紙本舗さんのもとで圧搾し、乾燥していただきます。心を込めて漉いた和紙が、自分たちの手元に戻ってくるのが楽しみです。