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広島宿泊学習の学び(M1学年)

校長
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M1(小学5年)生の宿泊学習。2泊3日で広島に行って来ました。長い時間をかけて、自分たちで作りあげた平和学習のめあては「戦争中の広島の様子を通して、戦争の怖さや悲惨さ、命の大切さを知り、戦争を起こさないために、今、私たちにできることは何かを考える」ということです。(もちろん立ててくれためあては、自分たちで自立した2泊3日を過ごすために、社会見学や集団生活などについてのめあてに加えて、宿泊学習の約束事5か条、という柱。考え抜いてつくり、全員が共有してくれていました)

平和学習に視点を当てると、1日目の午後はガイドの方に3時間をかけて平和記念公園周辺の説明をじっくりと聴き、夜には被爆ピアノの演奏と語りや歌を聴くことができました。2日目は原爆の子の像でのセレモニーや語りべの方のお話を聞いたり平和記念資料館を見学したりもしました。たくさんの情報のシャワーを受け止めて子どもたちは一日一日の自分の考えを書き留め、帰ってきました。

奈良に帰ってまとめた広島宿泊学習の振り返りでは、一人一人の深い学びが文章になって表れてきました。紹介してみます。
「私は広島宿泊学習に行く前と後で原爆や戦争に対する気持ちがかわりました。行く前は単に怖いということや、してはいけないこと、悲しいこと、たくさんの命や物を奪うこと、などといった単調なイメージでした。でも、行った後は、もちろん行く前のようなイメージもあるけど、今は、戦争があった、だからそれを繰り返さないようにするにはどうすればいいかを考えるようになりました。もし戦争が起こって、それを私が止めることはできないけど、戦争が起こる前に、戦争とはなんだったのかを被爆者の方々の話を引用して伝えることはできると思います。なので、これからも私ができる範囲で、戦争について伝えたいと思いました」

この子どもたちは、あと半年するとハワイに行きます。パールハーバーでさらに学びを深めてくれるよう取り組みは続きます。