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中高入学式

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4月4日(水)、午後から中学校・高等学校の入学式を実施した。中学生は第11期生、高校は第10期生の入学である。開校10年が経ち、中高共に2桁台の期を迎える。今年は桜の開花が例年よりも早く、プロムナードに花びらが舞い散る中、新入生たちは登校してきた。

式辞では、「五十歩百歩」と「朝三暮四」という2つの故事成語を紹介しながら、本校の教育目標の一つである「科学的に物事を見る力」についての話をした。「会話や文章において、私たちは数字に惑わされてしまうことがあります。また、素直に信じてしまうことがあります。『五十歩百歩』だと言われて、あまり差がないなと思いこんでしまったり、『倍』という言葉に大きな差を感じてしまったりすることがあります。そうした数字のマジックや数字の権威に惑わされないように生きていくことが、現代の私たちに求められています。...『科学的に物事を見る力』を養い、生きていくための広い教養、物事に対して敏感に感じ取る感性、そして、論理立てて考え、かつ説明し、実行できる力を君たちに身につけてほしいと思います。また、何が大切なのかを考えてみること、疑問や反論を持ってみること、常識を疑ってみることも大切だということを知ってもらいたいと思います」と新入生に語りかけた。

式辞に続いて、育友会長様からの「祝辞」と「記念品授与」、在校生代表の「歓迎の言葉」、新入生代表による「誓いの言葉」があった。「歓迎の言葉」では、現生徒会会長の森田君が、「奈良学園登美ヶ丘は皆さんにとって唯一無二の最高の学校であり、皆さんが青春を謳歌する舞台となってくれます」と新入生を強く励ましてくれた。

式終了後には、中高それぞれの学年の担当教員の紹介を行った。新入生諸君そしてその保護者の方の関心が最も高まった瞬間であったかもしれない。前に立つ教員たちもいつも以上に引き締まった表情である。お互いのこの緊張感がうまく緩和し、親しみや信頼関係につながっていくようにしていきたい。11年目の新年度の始まりである。