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開校10年の春

校長
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3月29日(木)、10年前の平成20(2008)年のこの日、本校の竣工式が行われた。あれから丸10年が経った日の朝の景色である。良い天気が続き、プロムナードの桜が一斉に咲き始めた。

10年前にはまだ植えていなかったY棟北側の桜も、年々幹が太くなり、大きく広がった枝々からこぼれ落ちそうなほどに花を咲かせている。そして、高校1期生が卒業記念品として贈ってくれた「校訓碑」を優しく包んでくれている。

プロムナードを下っていくと、正門近くに高校3期(中学1期)生が卒業記念品として贈ってくれた「くすのき」がある。爽やかな青空の下で、たくさんの葉を茂らせながらすっくと立っている。少し戻って、総合グラウンド側には、今年3月に卒業した高校7期生が贈ってくれたまだやせっぽちの「菩提樹」が、春になって幾分和らいだ表情で佇んでいる。

「年々歳々花相似たり、歳々年々人同じからず」という漢詩の一節を思わず思い出してしまうような校内各所の様子である。加えて、相似ている花ではあるものの、そこに10年という月日の重みも同時に感じることができる。

校舎内にはC棟のサイエンスホール前に、10周年を記念するパネルを掲示した。児童・生徒から募集した標語の中から選ばれた「さらなる未来に向けて ~on your mark~」(Y1五所君の作品)と美術科の佐野教諭がデザインしたロゴマークが描かれている。在校生だけではなく、保護者の方や卒業生諸君、説明会等で訪れる方々に見ていただければと思っている。平成30年度には、開校10周年を記念する様々な行事を企画している。育友会組織である「登翔会」の方々や生徒会執行部の生徒たちもそうした催しに協力参加してくれる。新たな旅立ちの春である。気を引き締めて、スタートラインに立ちたい。