ニュース

中学校入試風景

校長
  • 中学校入試風景
  • 中学校入試風景
  • 中学校入試風景
  • 中学校入試風景

1月14日(土)、関西の私立中学校入試の初日である。本校も、今日と明日そして火曜日の3回の入試を行うことになっている。ここ数年ずっとそうなのだが、この土日は高校3年生の大学入試センター試験と日程が重なっている。Y4担当の先生方は午前中にセンター試験の会場へ行き、生徒たちの出席確認や最後の激励を行った後に、学校へ帰ってきて試験監督や採点の業務をこなしている。受験生だけではなく、その保護者も、試験を実施する私たちも、そしてその受験生を励ましに来られる塾の先生方にとってもハードな日々なのである。

とは言え、やはり最も緊張と不安に襲われるのは受験生。初日のこの日、彼らの様子を見るために、正門に立たせてもらった。開門前からすでに塾の先生方が待機している。各塾の先生方は、この日入試が行われる多くの学校に手分けして赴き、受験生の不安を少しでも取り除いてあげよう、気合いを入れてあげようと頑張っておられる。仕事とは言え、頭が下がる思いである。一方の受験生の方は、不安げな顔あり、眠そうな顔あり、ニコニコ笑顔でやってくる者ありで、それぞれの様子であったが、むしろ付添いの保護者の方が緊張した面持ちである。朝早くからお弁当作りなど慌ただしい時間を過ごされたことだろう。子どもに代わって感謝申し上げたい気持ちになる。

受験生が会場に入り、点呼が始まった。テスト中にカメラを向けることはできないので、この点呼時に受験場の様子を写真に撮らせてもらった。廊下には、入試業務を手伝ってくれる本校のM3・M4生たちがいる。案内係や連絡係を担当してくれている。自分たちが受ける試験ではないが、彼らも何となく緊張気味である。「ご苦労さま」と声をかけて回った。ガラス越しに教室を見ると、受験生たちの背中が見える。その背中が彼らの今の気持ちを語っているように思えた。「背筋を伸ばして、しっかり胸を張れよ!」と無言で励ました。別会場には、本校M2の内部進学予定者がいた。内部進学予定者にも同じ入試問題の受験を課しているからである。彼らも、普段以上に引き締まった表情をしている。いい表情だった。

そして午前9時、第1限目「国語」の開始チャイムが鳴った。