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冬の日の情景

校長
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2月2日(木)、明日は節分、明後日は立春というが、朝から小雪が舞う寒い朝である。今週から中高生徒会とM1・2の企画委員会が一緒になって「冬のあいさつ運動」を始めている。通常から生徒会の役員たちが正門前であいさつ運動を行っているのだが、今回は奈良県高等学校生徒会連絡会の「心も身体も温まるあいさつ強化月間」という呼びかけに応えて、生徒昇降口前での実施となったということである。きちんと幟を持って、代表者たちが大きな声で「おはようございます!」と呼びかけるが、コートやマフラーに首をすくめた生徒たちはコックリとうなずくだけの者が多い。しっかりと挨拶を返す方がシャキッとするのにとは思うが、今日の寒さではそうもいかないのだろうか。寒い中を頑張った生徒会諸君の爽やかさが印象に残った。

授業が始まった。総合グラウンドでは、中学生の体育の授業で持久走が行われていた。これは、来週に予定しているMY木津川河川敷マラソンのための練習である。懸命に走る者もいれば、マイペースで距離を稼ぐ者、早くも歩いてしまう者などもいたが、やはり走れば身体が温かくなってくるようで、周回を重ねるごとに生徒たちは軽やかな足取りになっていくようであった。

総合グラウンドを離れて、Y棟前にある校訓碑の前に行ってみた。これは高校第1期生の卒業記念品として寄贈されたものである。碑の両側にある桜の木は、もちろん裸の枝を寒さに晒して凍えていた。でも、よく言われるように、その木にはもうすでに春の開花のための準備が始まっているのである。そう思った途端、「そうだ! Y4(高3)生のところへ行ってみよう」と思い立った。国公立2次試験の出願も終わり、大学入試もいよいよ最終コーナーである。Y棟4階に上がるとすぐに自習室がある。赤本や青本の棚の上には今年もダルマが置かれている。各自がそれぞれの目標に向かって真剣に取り組んでいる。奥の教室では英語の2次対策講座が行われていた。邪魔をしないようにとこっそり写真を撮り、「頑張れよ!」と胸の内で声を掛けさせてもらった。先ほどの桜が満開になる頃、彼ら全員が笑顔でいてくれればと願うばかりである。