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「少年の主張」奈良県大会

校長
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9月11日(日)、大和高田市のさざんかホールにおいて、第38回「少年の主張」奈良県大会~私の主張2016~(主催:奈良県・奈良県教育委員会・奈良県子ども若者支援団体協議会・独立行政法人国立青少年教育振興機構)が行われた。これは県内の中学生による主張発表大会であり、今年は4205作品の応募の中から選ばれた13名(うち欠場者2名)が演壇に立ち、毎日の生活の中から思い、考えたことを聴衆に向かって発表した。本校からは、弁論部のIMさん(Y1)とHKさん(M4)がこの本選に選ばれた。

トップバッターでの登場となったIMさんのテーマは「寛容であること」。母から、何度も同じことを注意されるのは、人の話を聞き入れる気持ちがないからと指摘され、自分に足りないのは人の意見を受け入れることではないかと気づき始める。そして、コミュニケーションにおいて大切なのは、そうした寛容さが必要だと話を広げていく。トップバッターであるがゆえの緊張はあったが、よくまとまった良い主張を展開してくれたと思う。

7番目に登場したHKさんのテーマは「夏は寒くて冬は暑い」。まず「現代の私たちの環境は本当に快適?」と疑問を投げかけ、夏の冷房、冬の暖房が行き渡りすぎて、内と外との温度差やエネルギーの無駄遣いを指摘する。なるほどと思って聞いていると、「私の学校では、冷房対策のため夏用のカーディガンが存在する」という話になった。これには私が少し慌ててしまった。エネルギーを節約しながら、冷暖房をうまく使い、できれば本来の気候に合わせた生活を送りたいという結びはなかなか良かったと思う。

残念ながら、本校の2人は最優秀賞や優秀賞を獲得できなかったが、県内公立私立の中学生のいろいろな主張を聴くことができたのは、私にとって大きな収穫であった。印象に残ったのは、最優秀賞を受賞した智辯奈良カレッジ中学校のYさんの「いじめ~終わらない戦い~」。詩のような短い文の積み重ねで、誰かに頼ること、相談相手を持つこと、相手は自分に嫉妬していると考えることと、いじめへの対応法を冷静に述べていく。堂々とした発表であった。

登壇した11名の内、男子生徒は2名。女子の方が問題意識が高いのかもしれないが、登場した2名の男子の発表が良かっただけに、もう少し男子の意見も聴いてみたいと思った。