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北京師範大附属実験中学との交流②

校長
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6月8日(水)、北京師範大学附属実験中学校との交流会2日目を行った。「昨夜はよく眠れましたか?」と尋ねると、皆「是!」と答えたものの、先生方からの情報では興奮状態でなかなか寝付かなかったとお聞きした。どこの国の生徒たちも同じだなと納得した。

さて、今日は午前中に2つの合同授業を行った。最初は、班に分かれて、芸術(音楽・美術・書道)と昨日の続きの国語の授業である。音楽の授業では、まず本校の室内楽部員が弦楽合奏を披露。私も飛び入りで演奏させてもらった。その後は、音楽教員が用意した「上を向いて歩こう」を皆で歌えるように練習した。中国の生徒たちにとっては初めて聞く曲だったようで、ローマ字書きの歌詞を見てもなかなか歌えないという状態。中国の先生方に聞くと、日本のアニメソングはよく知っているのだけれど...という話であった。書道教室では、班に分かれて合同で論語に挑んでいた。中国でも中学の間は書道の時間があるそうで、あまり抵抗なく筆を執り、「有朋自遠方來...」としたためていた。この交流にふさわしい言葉だと思い、書道教員の工夫に感心した。美術教室では、グループになって制作を開始したが、どうもこれでは自分の作業に追われて、お互いに話す場面がないと考えた美術教員が、グループ内で話が弾むようにと互いの好きなものを話す授業に切り替えたそうだ。もはや美術の時間ではなくなったのだが、これが功を奏して、それぞれのグループで、好きな食べ物や好きなタレントなど若者らしい話が繰り広げられたということである。芸術の授業を通して互いの文化を知ってもらえればと期待したのであるが、必ずしもこちらの意図通りにはいかなかったようである。それでも彼らの表情は素直で明るい。柔軟な心を羨ましく思った。

最後の授業は数学。ジュニア数学オリンピックの問題に挑んだ。今までよりは少し表情が引き締まった。ただし、年齢的に中国の生徒たちにとっては難しい問題であったようで、本校生が答える場面が多かった。解法を中国の生徒に教える光景や積極的に答えようとする中国の生徒たちの様子に、お互い学ぶものがあったようである。昨日と同様、4限目を利用して皆で一緒に昼食を摂り、その後にY2生たちも入って「お別れ会」を開いた。たった1日半の交流だが、彼らにはとても思い出に残る出会いだったようである。固く握手する姿があちこちで見られた。バスヤードでの見送りにもY2生全員が参加した。昨日の来校時とは違った、笑顔に満ちた写真を撮ることができた。