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外務省による高校講座

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11月10日(木)、外務省から職員の方にお越しいただき、Y1~Y3(中3~高2)生を対象に外務省高校講座「国際舞台で活躍するために―高校時代にやるべきこと」を実施した。これは、外務省が、高校生に同省の仕事内容を知ってもらい、外交や国際問題への関心と理解を深めるために実施しているもので、希望が叶って本校で開催していただけることになった。

お越しいただいたのは、総合外交政策局安全保障政策課の佐竹博厚氏。ご出身が大阪で、大阪市内の高校に通われていたということもあり、「フランス語と関西弁は堪能なのですが、しばらく使わない英語と、日本語の標準語が苦手なんです」という挨拶から講演が始まった。

次に、外務省の仕事について話になった。まずは生徒たちに質問する形で進められたのだが、情けないことに指名された生徒はもじもじして、うまく答えられない。やむを得ず、「外国旅行をする時に一番大切なものは?」などとヒントが出される。そして、こうしたパスポートに関わる仕事だけでなく、日本政府と世界各国の政府を繫ぐパイプ役としての仕事が数多くあることを話された。また、ご自身が関わってきた仕事として、G8またはG7サミットのことを説明された。特に、今年5月に伊勢志摩で開催されたG7サミットについては、その苦労話や裏話を含めて、有意義な話をしてくださった。

最後は、今後外国との関わりなしには暮らしていけないという時代に生きる生徒たちに対して、「いろんなことへの関心を持つ」「日本のことを知る(国語・地理歴史・文化芸術)」「おしゃべり」「食事・睡眠」という4つのことについて助言をいただいた。英語を勉強するのは当たり前になっているが、その英語を使って日本の何を発信するかが重要なのであり、そのために日本のこと、特に君たちが今いる奈良から始まる歴史や文化のことに関心興味を持っておくことがとても大切だということを強調された。

講演会後には、私は残念ながら参加できなかったのだが、生徒たちとの座談会が設けられた。生徒たちの様々な質問に、丁寧に熱く語っていただいた佐竹氏に御礼を申し上げたい。また、今回の講演をきっかけに、将来"世界"を舞台に活躍する生徒が育ってくれることを期待したい。