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◇2019-11-27 (水)

近代文学講座後期第2回を開催

  • 近代文学講座後期第2回を開催

11月25日(月)、セミナーハウス・志賀直哉旧居にて「近代文学講座 ―文学表現の諸相― (後期第2回)」を開催しました。講師は京大以文会会員の植村正純先生です。

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前回(近代文学講座後期第1回)で読み解いた竹西寛子の短編小説『松風』について、特にそのタイトルが象徴するニュアンスに関してのお話がありました。
松籟が松の葉を揺らすように、心が物悲しく揺れ動く男女の機微を描いた作品です。
女将がなぜ男性との再開をあえて避けたのか。仮にもし再開することを選択していたのならば物語はどう展開していたのか。
ストーリーの流れを思い起こしながら、受講者の皆さんと意見を交わしました。


続いて、向田邦子の短編小説『鮒』を、読み解きました。
同じ男女の機微を描きながらも、そこに描かれた状況や表現方法が、先の『松風』とは随分異なることを、個々の表現やストーリーを検証しながら確認しました。
特に登場人物の性格特性がユーモラスな展開を醸し出していることもあり、それぞれの心の動きに着目しました。
また、このお話は、誰の視座に寄り添っているのかについても考えました。
さらにこの短編小説が納められている向田邦子の短編集『男(お)どき女(め)どき』というタイトルについて、植村先生から「今なら意味は真逆かもしれませんね」とお話がありました。

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本日からソポクレスの『オイディプス王』を、読み解き始めました。
この作品は、2500年ほども昔に書かれた古代ギリシアを代表する戯曲であり、当時、誰もが親しんでいた伝説に基づいて作られたものです。
2時間ほどの舞台に展開されるストーリーは、すでに観客は既知である上に演じられたものであることを教えていただきました。
またこの頃の舞台は、劇の合間にストーリーを補完するための合唱などが織り込まれていたそうです。
次回まで三つの宿題がありました。一つは、この物語の進行役は誰か。二つめは、父親殺しの犯人は自分だと知った主人公は何を思ったのか。三つめは、これを読んだ現代人はここから何を得たのか。

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旧居の中庭の隅でヤツデがぼんぼり状の可愛く白い花を咲かせています。ヤツデは大きな手を広げたように見えるので、多くのひとを歓迎して迎え入れるという意味があるそうです。まさに志賀直哉旧居にふさわしい観葉樹です。

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